血液透析について
人工腎臓のしくみ
人工腎臓による治療は血液透析といわれ、腎臓の機能を失った患者さんに対して、腎臓の持つ機能のいくつかを人工的に肩代わりすることを目的としています。人工腎臓は、過剰な水分をろ過して尿として排泄する、摂取した蛋白の代謝産物を尿中に排泄する、体液の酸アルカリバランスを調整するなどといった腎臓の機能を人工的に肩代わりしています。

血液透析の原理
血液回路を通して体外に導かれた血液は、約200ml/分の流速でダイアライザーと呼ばれる透析器を通り抜けて患者さんの体内に戻されます。この透析器の中には、半透性の膜で作られた極細の中空糸が数千本単位で充填されています。患者さんの血液はこの中空糸の内側を流れる時、中空糸の外側を流れる透析液と半透性の膜を介して間接的に接触し、血液と透析液の圧力差によって過剰水分が取り除かれます。また、血液中に過剰に含まれる老廃物が濃度差による拡散で取り除かれ、酸アルカリバランスが調整されて体内へと戻されて行くのです。
腎臓の機能を失った患者さんは、こうした治療を1回約4時間、1週間に3回受けることによって、健常人に近い生活を維持することが出来るのです。
拡散と浸透
半透膜(透析膜)を境にして濃度の異なる溶液を入れると、物質は濃度の高い方から低い方に移動し(拡散)、二つの溶液の濃度は均等となります。

濾過
半透膜(透析膜)によって仕切られた溶液の一方を加圧すると水はその圧力によって半透膜を通過し、他方側へ移動します。この現象をろ過といいます。

中空糸型透析器(ダイナライザー)の構造




